一時保護(女性)

女性が無料で2週間程度避難することが出来る制度
権利の侵害
横山北斗
この記事は社会福祉士に監修されています
NPO法人Social Change Agency
横山北斗先生

身体の性別が女性で、なんらかの事情があり自宅で安心して過ごせないとき、2週間程度、無料で安全な場所(一時保護施設)に避難できる制度です。

避難をしている間に、たくさんの女性をみてきた専門家から意見を聞きながら、自分の場合はこれからどのような方法をとるのが良いのか、一緒に考えてもらえます。

一時保護期間後もしばらく手助けや支援が必要な場合には、女性自立支援施設や母子生活支援施設へと移動します。
"サポート付き仮住まい(事情がある女性)" https://compass.graffer.jp/handbook/solutions/50010

  • 対象となる困りごと・事情の例:
  • 親・子・親族とのトラブル(暴力)
  • 家賃など生活費が支払えないとき
  • 住まいがないとき
  • ストーカー被害
  • 結婚相手・恋人などとのトラブル(暴力)
  • AV出演強要被害
  • 性暴力・性犯罪被害 など
参考:e-gov法令検索HP"令和五年厚生労働省令第三十七号困難な問題を抱える女性への支援に関する法律施行規則"(2025-02-05)
参考:厚生労働省HP "婦人保護事業の現状について" (2021-04-08)

いますぐ一時保護制度の利用などの行動をとることを考えていなくても、前もって女性相談支援センターにいまの事情を伝えておくことで、次に危険な目にあったときに頼りやすくなります。また、どのような対処法があるのかを教えてもらえるので 「覚悟次第で、自分はこの環境から逃げることができる」 という安心感を得られます。

事前に事情を伝えておかなくても、緊急の場合は警察に連絡すれば、必ずすぐに助けてもらえます。いますぐ殴られそう、といった場合には、110番に電話をかけるか、交番に逃げ込んでください。

次に危険な目にあったときに頼りやすくするために、前もって事情を伝えておこう

相談の履歴は、後々裁判をしたくなったときや、緊急時などに役立ちます。
また、どのような制度や対処法があるのか、自分と似たような状況にあるひとをみてきた専門家の意見やアドバイスをもらうことができます。

※これだけでは相手が逮捕されたり指導を受けたりすることはありません。警察署で別の手続きをする必要があります。

緊急でいますぐ助けてもらうには

  • 110番に電話をかける

    • 隠れ場所があり、そこから声を出して電話できそうなら、「110」に電話をかければ警察官が駆けつけてくれます。
  • 一番近くの交番か警察署に走って逃げ込む

    • 大声をだして助けを求め続ける
      • 「やめて、ついてこないで、だれか助けてください」などと叫びながら逃げれば、相手を威圧できます。
    • 協力者・目撃者をみつける
      • 逃げる途中の道に、人混みや頼れそうなひとがいれば、交番・警察署まで一緒についてきてもらってください。目撃者になります。
        「〇〇〇に追われています。警察までついてきてもらえませんか?」
    • 戻ったら仕返しをされそうな場合は、そのまま逃げ込む
      • もし相手が途中で攻撃や追いかけるのをやめたとしても、戻らずにそのまま交番・警察署に逃げ込み事情を伝えたほうが安全です。警察から指導されることで、仕返しを防げます。相手が反省するきっかけになることがあります。
  • 場所がわからない場合は、以下青字リンクから、一番近い交番か警察署への道のりを確認してください。
    https://www.google.co.jp/maps/search/近くの+警察+交番

メリット

利用の目安

されると嫌なことや、怖いと感じることについて、「逃げ出したいと思うほど怖いからやめてほしい」ともし伝えたら、

  • 怒り出して話が通じなくなる
  • 何をされるかわからない
  • 痛いを思いをするかもしれない

と思うなら、すぐに下記の窓口に事情を伝えてください。

自分はそこまでではないと思っても、事情を説明することで、自分の似たような状況にあるひとをたくさんみてきた専門家から意見をもらうことができます。

詳細

  • 避難するときに準備しておくと便利なもの
    • 以下の持ち物は手元になくても避難できますが、あると便利です。
      被害を日常的に受けている場合には、これらをひとまとめにして、いつでも持ち出せるようにしておくと手際よく逃げ出せます。
      ◯ 現金・預金通帳(自分名義、子ども名義)
      ◯ 印鑑
      ◯ キャッシュカード
      ◯ 健康保険証(コピー可)
      ◯ 年金手帳
      ◯ 身分証明書
      ◯ 衣類
      ◯ 常備薬など生活に必要なもの
      ◯ 調停・裁判で証拠となる書類や財産に関する書類
      (相手方の給与明細や源泉徴収票、預金通帳のコピーを含む)
      ◯ 普段大切にしているもの
  • 匿名で話だけ聞きたいときは
    • 電話番号の最初に"184"をつける
      "184"に続けて相手の電話番号を入力して電話をかければ、相手からは「非通知着信」と表示され、発信元を隠して連絡できます。
      公衆電話からでも同じで、"184"をつければ、発信元は特定されません。
      参考:NTT Communications フレッツ光ネクスト "接続機器への表示内容" (2021-05-18)
      最初に匿名相談を希望することを伝える
      「名前は隠して相談したいのですが可能ですか?」などと伝えることで、身元を明かさずに相談できます。

記事で紹介した支援

  • 一時保護(婦人保護事業)

利用するには

■探しかた① 検索エンジンで調べる

  1. 「Googleで検索する」ボタンを押す
  2. 「女性相談センター site:lg.jp」というキーワードが入力された状態で検索される
  3. 住所地の自治体名(市区町村)を検索ボックスに追加で入力する
  4. 検索ボックス右の「検索」アイコンを押す
  5. 担当窓口の情報が表示される

■探しかた② 一覧表から探しだす

※リンク先が開かないとき
以下のページ履歴保存サイトをお役立てください。
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13734660/www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40452.html

横山北斗
この記事を監修してくれた先生
NPO法人Social Change Agency
横山北斗先生
社会福祉士として10年以上医療、介護、子育て、障害などに関する困りごとの相談に従事。
先生からのメッセージ
「社会保障制度を利用するのは、この社会で暮らす人の権利です。 自分がよりよく生きていくために必要な制度を利用する、そんな気持ちで、ぜひ制度や相談窓口にアクセスしてみてください。」