精神科の通院医療

精神科医に定期的に見守られながら回復を目指す
病気・障害
この記事は精神科専門医・指導医、精神保健指定医、精神保健判定医に監修されています
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
松本俊彦先生
  • 症状を軽減させる服薬(投薬治療) + 精神科医との対話(面接)が一般的
  • 通院の頻度はだいたい1〜4週間ごとくらい
  • 通いはじめだと1〜2週間と間隔が短くなりやすい
    • 新たに薬が処方されたり、変更されたりする場合、その薬の効き目や副作用の度合いなどの観点からこまめに経過観察を行う必要があるためです。

身体に物理的に働きかける治療

参考:こころの耳 "用語解説" (2020-09-09)
参考:日本精神科病院協会 "精神科病院医療体制の解説" (2021-09-15)

心理的に働きかけ症状を軽減する治療

精神科卒業の目安

  • 気分や感情が長期間安定するようになった
  • 行動面の困りごとが長期間軽減した

などの理由から、医療のサポート(医師との面接や投薬など)がなくてもなんとかなりそうになったとき

精神科病院の通院にかかかるお金と時間の目安

  • 初診でどのような検査や診療が行うかによって費用は大きく異なる
  • 病院によって初診で行うこと(検査、診療)が異なる
  • 初めての病院を利用するときは、予約の際に必ず費用の目安を窓口に確認する
初診
所要時間 45-60分くらい
病院窓口で払うお金 2500-5000円くらい
薬代 1000-2000円くらい
(2週間分なら)
2回目以降
所要時間 5-20分くらい
病院窓口で払うお金 1500円-2500円くらい
薬代 1000-2000円くらい
(2週間分なら)

継続的な治療をすると決めたら

  • 自立支援医療を申請する
  • 申請すれば、かかる費用が3分の1に減る(3割負担→1割負担の場合)
参考:神楽坂こころのクリニックHP "費用のご案内 (2021-03-19)
参考:元住吉こころみクリニックHP "初診と再診の診察料目安 (2021-03-19)
参考:なんばみなとメンタルクリニックHP "診察にはどれくらいの費用がかかりますか?" (2021-03-19)
参考:子ども情報ステーションbyぷらすあるはHP "精神科の受診にはお金がいくらかかりますか?精神科受診Q&A" (2021-03-19)

メリット

  • 服薬で不快な症状を和らげられる
    気分の変動 / 感情のかたより/ 寝付けない / ねむりが浅く疲れが取れない など
  • 福祉サービスや相談機関を利用しやすくなる
  • 支援制度を利用しやすくなる
  • 周囲が安心する

利用の目安

  • 長期間、不快な感情に悩まされている
  • やめたいのにやめられない習慣がある
  • その症状のために周囲とトラブルになることがある

詳細

  • 初診の一般的な流れ

    • 初診の予約をとる
      ヒアリング
       過去から現在にかけてかかった病気、家族の病気、家庭や職場の環境を聞かれる
      必要があれば身体や心の検査を受ける
      医師の診察
       今後の診立てと、治療法の話し合い
      会計、次回予約
      処方箋薬局で処方箋を提出
      処方箋薬局窓口で支払い
  • 医療機関の選び方について

  • 医療機関の選び方に迷ったときは

    • これらの観点からいちから調べ上げるのは大変な手間と時間がかかります。
      そのため、**ご利用予定の地域にある精神保健福祉センター**に軽く事情を説明し、自分の症状にあった医療機関について問い合わせられることをおすすめします。
  • 通院中の主治医と信頼関係が築けていないときは

    • 症状を軽減する前提となる主治医との信頼関係が築けていないといった場合にも、今後の方向性を精神保健福祉センターに相談することができます。

利用手順


Step.1 注意点を確かめる

Step. 2 精神保健福祉センターに問い合わせる

記事で紹介した支援

  • 精神科通院医療

利用するには

■受診相談→精神保健福祉センター

この記事を監修してくれた先生
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
松本俊彦先生
1993年佐賀医科大学卒業。神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所の司法精神医学研究部専門医療社会復帰研究室長、同 自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、副センターなどを経て、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センター センター長を併任。日本精神科救急学会理事、日本社会精神医学会理事、日本学術会議アディクション分科会特任連携委員。 主著に、「自分を傷つけずにはいられない~自傷から回復するためのヒント」(講談社, 2015)、「もしも「死にたい」と言われたら~自殺リスクの評価と対応」(中外医学社, 2015)、「薬物依存症」(筑摩書房, 2018)、「誰がために医師はある~クスリとヒトの現代論(みすず書房, 2021)などがある。